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2026/05/07

アップサイクルとリサイクルの違いとは?リユースなど類義語の意味も紹介

アップサイクルとリサイクルの違いとは?リユースなど類義語の意味も紹介

地球から得られる資源の量には限りがあるため、持続可能な社会を実現するにはただ単にモノを製造・消費・廃棄するのではなく、いかに再利用するかも考えていかなければなりません。

近年、上記のような生産・消費に対する考え方は世界的に注目を集めており、2015年に採択されたSDGs(持続可能な開発目標)においても、「つくる責任 つかう責任」をテーマとした12番目の国際目標として盛り込まれています。

【参考】SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

そこで今回は、再利用の手法であるアップサイクル、リサイクルと、これらと混同されることが多いリメイク、リデュース、リユースの言葉の意味・定義の違いについて解説していきます。

会社のCSR、SDGs関連の活動として産業廃棄物の再利用に取り組みたいと考えているものの、具体的な方法やそれぞれの違いがわからないという場合は、ぜひ参考としてご覧ください。

アップサイクルとは

アップサイクルとは

アップサイクルとは、不用品や廃棄物等を作り変え、加工前よりも高い価値のある製品として再利用することを言います。具体的には、以下のようなケースがアップサイクルに該当します。

【アップサイクルの具体例】
  • 洋服をバッグやポーチ、ブックカバー等に作り変える
  • 割れた食器、陶磁器を金や銀で継いで修復する(金継)
  • 漁具やアクリル板等の廃材をアート作品の材料として活用する
  • パンなど、廃棄間近の食品でクラフトビールを作る など

「創造的再利用」とも表現される方法で、元の製品の特性を活かして加工し、付加価値を高めるところに特徴があります。なお、不要になった洋服をぞうきんにするなど、加工することで価値が低下するようなケースはアップサイクルではなく、ダウンサイクルと表現されます。

アップサイクルとリメイクの違い

リメイクとは、元の品物に何らかのアレンジを加えること・作り変えることを言います。

「新たに作り直して再利用する」こと全般を表す言葉で、加工によって品物の価値が変わるかどうかは関係ありません。そのため、アップサイクルもダウンサイクルもリメイクに含まれます。

アップサイクルのメリット

アップサイクルに取り組む企業が得られるメリットとしては、大まかに以下が挙げられます。

  • ごみ、及び最終処分される廃棄物の排出量削減につながる
  • 廃棄物の処分にかかる費用を削減できる
  • 廃棄物の処理に伴うエネルギー消費量、二酸化炭素排出量の低減につながる
  • リサイクルに比べ、再利用にかかるコストを抑えられる
  • 企業のCSR、SDGsへの取り組みの㏚に役立つ など

アップサイクルのデメリット

対して、アップサイクルのデメリットや課題の具体例としては、以下が挙げられるでしょう。

  • アップサイクル製品を生産しても、廃棄物の削減につながらない場合がある
  • 適切な分別、回収のための仕組みづくりなど、取り組みの実行までに準備が必要
  • 古い物をアップサイクルしても、短期間で廃棄物になる可能性が高い など

加工前よりも価値が高くなったアップサイクル製品は、地球環境にやさしい魅力的な商品となり得ますが、ビジネスとして成立する量のアップサイクル製品を安定的に製造・販売するには、適切に分別及び回収された廃棄物が一定量必要になります。

廃棄物の排出量を減らすためのアップサイクルの事業化に、廃棄物の安定供給が必要になるという矛盾が発生してしまうこと、また、そのための仕組みづくりにも多大なコストがかかるところが、アップサイクルを推進する上での大きな課題だと言えるでしょう。

【関連記事】有価物の定義・具体例を解説|処理方法等において産業廃棄物と異なる点とは?

リサイクルとは

リサイクルとは

アップサイクルの次は、リサイクルの定義や類義語との違いについて確認していきましょう。

リサイクルとは、不用品や廃棄物を分解・破砕・融解するなどして再利用することを言います。
再生利用とも呼ばれるもので、具体例としては、以下のようなケースが挙げられるでしょう。

【リサイクルの具体例】
  • 紙ごみや古紙をトイレットペーパーにする
  • ペットボトルを溶かして繊維を作り、生地にする
  • 廃プラスチックを溶かし、新しいプラスチック製品を作る
  • 回収したガラス瓶から食器を製造する
  • 回収した空き缶から金属製品や部品を作る など

なお、日本における一般的なリサイクルの手法としては、廃棄物等を原材料の状態まで戻して再利用するマテリアルリサイクル、化学的に分子レベルまで分解して再利用するケミカルリサイクル、焼却時の熱エネルギーを取り出して再利用するサーマルリサイクルの3つがあります。

リサイクルの定義と併せて、リサイクル方法の種類についても覚えておくと良いでしょう。

リサイクルとリデュース・リユースの違い

リサイクルと特に混同されやすい言葉として、リデュースとリユースの2つが挙げられます。

リデュース・リユース・リサイクルは、まとめて「3R」とも呼ばれており、循環型社会の形成を目指す上で推進するべきことについてまとめた資源有効利用促進法において、循環型社会の実現に欠かせない取り組みとして紹介されています。

リデュースとリユースの定義については、以下の一覧にまとめましたので、ご確認ください。

「リデュース」とは そもそも不用品や廃棄物を出さない、減らすために必要以上に物を買わない・もらわない・捨てないようにする取り組み。
例:ペットボトルごみ削減のためにマイボトルを持ち歩く
「リユース」とは 使用済みのものを捨てずに第三者に譲渡、再販売するなどして、再利用できる状態にすること。
例:まだ使用できるが不要になったコードを第三者に譲る、または売る

【参考】3R政策(資源の有効な利用の促進に関する法律)|METI/経済産業省

リサイクルのメリット

廃棄物削減のためにリサイクルに取り組むことのメリットとしては、主に以下が挙げられます。

  • ごみ、及び最終処分される廃棄物の排出量削減につながる
  • 廃棄物の処分にかかる費用を削減できる
  • 廃棄物の処理に伴うエネルギー消費量、二酸化炭素排出量の低減につながる
  • 企業のCSR、SDGsへの取り組みの㏚に役立つ など

破砕や分解、融解して不用品等を再資源化するリサイクルでは、アップサイクルに比べ、大量のエネルギーや大がかりな設備が必要になります。そのため、リサイクル効率の観点ではアップサイクルに劣る面もありますが、それでも、取り組めば多くのメリットが期待できるでしょう。

リサイクルのデメリット

次に、廃棄物や不要物をリサイクルすることによるデメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 適切な分別、回収のための仕組みづくりなど、取り組みの実行までに準備が必要
  • 素材ごとの分別と洗浄を徹底しないと、うまくリサイクルができない など

効果的にリサイクルを行い、一定品質以上のリサイクル製品を作るには、素材の種類別の分別・洗浄を徹底し、再資源化した原料に不純物が入らないようにしなければなりません。

アップサイクルと同様、実施に経済的・時間的コストや、ある程度の環境負荷がかかってしまうところが、産業廃棄物リサイクルのデメリットだと言えるでしょう。

【関連記事】産業廃棄物リサイクルの必要性を解説|企業側のメリットや注意点は?

アップサイクル・リサイクルと類義語の違いまとめ

ここまでに見てきたアップサイクルとリメイク、そしてリサイクルとリデュース、リユースの違いについて、以下の一覧にまとめました。

こちらもアップサイクルとリサイクル、またその他の類義語との違いを理解する上での参考として、ぜひお役立てください。

アップサイクル 製品に手を加え、その価値をさらに高めた上で再利用すること。
対義語は、再利用のための加工で品物の価値が下がるダウンサイクル。
リメイク 品物をアレンジし、作り変えること。
アップサイクル・ダウンサイクルのどちらもリメイクに含まれる。
リサイクル 再資源化のこと。破砕や分解、融解、選別等によって廃棄物・不要物を原料レベルまで戻すことで材料として、あるいは処理時の熱を取り出して再利用する。
リデュース 省資源化のための取り組み。具体的には、廃棄物の発生を抑制するために余計なものを買わない・もらわない、または物を長く大切に使うなど。
リユース 再使用のこと。具体的には、まだ使える不用品を再販売を行なう業者等に売却・譲渡するようにしたり、中古品を積極的に利用することなど。

【関連記事】有価物と廃棄物の違いとは?判断基準や処理する際の方法・注意点の違いについても解説

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【関連情報】クリエイトジャパンの産業廃棄物収集運搬業・産業廃棄物処分業の取り扱い品目、許可について

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