同軸HFC機器を解説|ケーブルテレビの信号を伝送する上での役割や買取の可否も
HFC(Hybrid fiber coaxial)とは、同軸ケーブルと光ケーブルを使ってケーブルテレビ、またはインターネットなどの回線を接続・配線する方法の一種です。そして同軸HFC機器とは、このHFC方式での配線に使われる機器の総称であり、さまざまな種類があります。
そこで今回は、同軸ケーブルと同軸HFC機器のリユース、及びリサイクル事業に注力しているクリエイトジャパンが、代表的かつ自社での買取・回収に対応している8種類の同軸HFC機器の概要について、それぞれ解説していきます。
自社で使用・保有している同軸HFC機器がどのようなものか、買取・回収してもらえる可能性があるのかどうかも含めて知りたいという通信事業者様は、ぜひ参考としてご覧ください。
目次
【同軸HFC機器の種類1】アンプ

主に電柱間を走るケーブルに設置されるアンプは、以下の2つの役割を担う同軸HFC機器です。
- 伝送する電気信号の増幅
- 周波数の補正による信号品質の維持
HFCにおいて信号伝送に使われる同軸ケーブルには、伝送距離が長くなるほど、また周波数帯が高くなるほど、信号の減衰や損失が起こりやすくなるという特徴があります。
アンプは、この同軸ケーブルの弱点を補う目的で設置されるもので、ケーブルテレビの高品質な映像信号や音声信号を遠くまで届けるために信号強度を維持し、さらに周波数を補正することで信号品質を均一に保つ役割を担っているのです。
なおアンプは、原則として屋外に設置する同軸HFC機器であるため、厳しい環境でも安定して稼働できるよう防水性・防塵性の高い設計になっています。また、他の電波や電気信号による影響を受けにくく、与えにくい高シールド構造になっているところも特徴だと言えるでしょう。
【同軸HFC機器の種類2】タップ
タップとは、同軸ケーブルを使って主要幹線から各家庭へ電気信号を引き入れる際に、電気信号を分けるための分配器のことです。具体的な役割としては、大きく以下の2点が挙げられます。
- 1本のケーブルから複数のデバイス、方向へ信号を分配する
- 各デバイスに合った信号強度になるように、信号を調整する
ノイズを除去するノイズフィルタリング機能も搭載されており、複数のテレビでケーブルテレビの視聴を楽しみたい場合や、マンション等の集合住宅で各部屋に信号を分配したい場合などに、このタップが使われます。限られた幹線から必要に応じて信号を分配・使用する上で、非常に重要な同軸HFC機器だと言えるでしょう。
なおタップも、基本的に屋外での使用が想定されるため耐久性の高い素材で作られています。
また、迅速かつ効率的に信号の分配ができるように、比較的簡単に設置できる構造になっているところも特徴です。
【関連記事】HFCとは?ケーブルテレビやインターネットに同軸ケーブルで接続する配線方式について
【同軸HFC機器の種類3】PS(パワーサプライ)
PS(パワーサプライ)とは、その名の通り、アンプやタップといった他の同軸HFC機器が正常に稼働を続けられるように、電力の供給を行う機器のことです。また電力の供給の他にも、以下のような役割を担っています。
- 他の同軸HFC機器が作動するための電力を供給する
- 停電時はバックアップ電源として機能し、システムの継続運用をサポートする
- 高電圧の商用電源を、電子機器の使用に適した直流電圧(DC24V等)に変換する
- 安定した電力を提供することにより、信号品質を維持する
HFCのシステム保護、そして他の同軸HFC機器を守る役割を担うPSには、防水や防塵はもちろん、過電流保護や加熱保護など、厳しい環境下でも長期間使用できるようにするための機能が付与されています。この点も、PSの大きな特徴の一つとして覚えておきましょう。
【同軸HFC機器の種類4】保安器
保安器は、主に落雷によって異常な電圧・電流が発生した際に、ケーブルテレビの信号伝送システム全体を守るために取り付けられている同軸HFC機器です。その具体的な役割としては、以下のようなものが挙げられます。
- 落雷時に発生する異常な電圧を地面に逃がす
- 異常な電流が発生した時に、ヒューズを切るなどして同軸HFC機器を保護する
- 異常な電圧を逃がし、ヒューズ等を切ることにより、感電から作業者を守る
- ケーブルにかかる電圧を安定させることで、信号の品質を維持する
なお保安器はその機能上、高い耐久性と防水・防塵性を持ったつくりとなっています。また信号品質の維持も行っていることから、ノイズフィルタリング機能が搭載されているのも特徴です。
【同軸HFC機器の種類5】モデム
同軸ケーブルの配線網は、もともとはケーブルテレビの回線として設置されたものでしたが、近年になってからインターネット通信用の回線としても流用されるようになってきました。
そこで、ケーブルテレビ回線を利用してインターネット接続をするために取り付けられるようになったのがモデムという同軸HFC機器です。モデムが担う役割としては、以下が挙げられます。
- ケーブルテレビの視聴とインターネット接続を一元化する
- アナログ信号とデジタル信号を相互に変換し、ネットとテレビの信号の両方を処理する
- パソコンや家庭内LANとケーブルテレビ局の間で、データを双方向で送受信する
近年、同軸HFC機器としてのモデムはどんどん進化しており、ケーブルテレビとインターネットだけでなく、電話も含めた3つのサービスを一元化したトリプルプレイ機能を持つものなど、さまざまなデバイスが提供されています。
【関連記事】同軸ケーブルを使ったインターネット通信を解説!メリット・デメリットや配線方式の種類は?
【同軸HFC機器の種類6】STB(セットトップボックス)
STB(セットトップボックス)とは、HFCを経由してきた映像信号を家庭用のテレビで視聴できる信号に変換するための装置のことです。現在はUSBメモリほどの小型のサイズのものもありますが、もともとは箱型のものをブラウン管テレビの上に設置して使っていたことから、この名称で呼ばれています。
なお、同軸HFC機器としてのSTBの具体的な役割としては、以下のようなものが挙げられます。
- ケーブルテレビ局やインターネット、動画配信サービスから受信した映像信号をテレビ用に変換するためのインターフェースとして機能する
- 番組表の表示や録画機能など、動画視聴に関する複合的なサービスを提供する
近年、モデムと同様にSTBも進化しており、コンパクト設計による小型化や4K映像対応の他、トリプルチューナーを搭載して同時に複数番組の録画と視聴ができるものも登場しています。
【同軸HFC機器の種類7】ヘッドエンド機器

ヘッドエンド機器は、効率的に信号を処理し、視聴者宅に再送信するための同軸HFC機器です。
自然災害や火災が発生した際も一定の温度・湿度を保ち、正常に作動できるように設計されている他、複数の機能を持ち、以下のような役割を一台で果たしているところが特徴だと言えるでしょう。
- ケーブルテレビ局やインターネットから受信した信号をテレビ用の信号に変換する
- 信号を増幅、調整、切替、混合するなどの処理を行い、信号の品質を維持する
- 信号の品質を監視し、問題があれば修正する
- ケーブルテレビや、インターネットのサービスを管理する
【同軸HFC機器の種類8】端末機器
同軸HFC機器としての端末とは、ケーブルテレビ等の視聴やインターネット接続、電話など複数のサービスを提供する機器のことを言います。
具体的には、以下のような機能で高速でのインターネット通信や高解像度の動画視聴、そしてスマホやタブレットを使ったテレビ、アプリケーションの操作等を可能にしています。
- モデムを通じてインターネットサービスと家庭内のデバイスをつなぎ、信号を分配する
- STBを通じてケーブルテレビや地上波テレビ放送の信号を受信し、家庭用テレビで視聴できる信号に変換する
不要になった同軸HFC機器は買取・回収・リユースが可能
全国的に見ると、近年ではケーブルテレビやインターネット回線のFTTH化(光化)が進んでおり、同軸HFC機器を使用したHFC方式の配線は減少傾向にあります。しかし一方で、地理的・経済的な理由から光化が難しいエリアや建物も複数存在しているため、既存の通信設備を維持するための同軸ケーブル、同軸HFC機器を必要としている事業者様もたくさんいらっしゃいます。
私たちクリエイトジャパンでは、不要になった同軸HFC機器を買取・回収し、通電検査をした上でHFC方式の通信設備を維持する必要がある地域の事業者様へ引き渡すリユース事業に力を入れています。
光ケーブルへの切替工事によって不要になった同軸ケーブル、ならびに同軸HFC機器の処分方法にお悩みの事業者様はもちろん、設備保守のためにリユース品の同軸HFC機器をお探しの通信事業者様は、ぜひ一度、クリエイトジャパンまでお気軽にお問合せください。
クリエイトジャパンの事業詳細や「リユース機器の一覧」はこちらでチェック!
同軸ケーブルと周辺機器のリサイクル・リユースに関するご相談は「クリエイトジャパン」へ

私たちクリエイトジャパンは、同軸ケーブルの買取と回収、リサイクルに取り組む会社です。
また同軸ケーブルの買取と再資源化以外にも、以下のような品物について有価物として買取・回収するとともに、必要としている方のもとへ届ける再利用化事業にも注力しております。
- 同軸ケーブル、引き込みケーブル、SSFケーブル
- アンプ、タップ、PS関連、ヘッドエンド設備、端末機器
- バッテリー、保安器、モデム、STB など
なお光ケーブルなど、一部買取対応できないものもございます。そのような場合は、産業廃棄物として当社で運搬・処分対応することも可能です。
設備の保守や切替工事等のために、ご不要になった同軸ケーブルやケーブルテレビの周辺機器などがございましたら、リサイクルとリユースの豊富なノウハウを持ち、全国対応にて有価物の買取と回収を行う私たち「クリエイトジャパン」に、ぜひお気軽にお問合せください!